M氏がやって来た!

そういえば、そんなこともあったけ。
昨年の暑い盛りも過ぎて秋風が吹き始めた頃、M氏はやって来た。「パソコンはつかえるの?」と質問をした。M氏は控えめに「一応つかえますわ〜」と答えてくれた。面接の一コマですが、それから、何やらいろいろとグジャグジャ四方山話でその人となりを推し量って採用することに決めたわけです。
それから1ヶ月間かけて、一通り農場全体を研修してもらうことになったのです。M氏は、茶色の雄豚(デュロック種)の大きさとダイナミックな交配行動に驚き、豚のお産に感動し、離乳舎の子豚の集団の愛くるしさに思わず微笑み、その先の運命を思い煩わず、もくもくとその日一日を精一杯生きている豚たちの逞しさに生命の力強さを感じ、あっという間に研修を終了したのです。
12月末には見習い期間終了を迎え、M氏も晴れて我が社の一員となりました。M氏は総務部付けで管理日報の改良、養豚管理ソフトPICSの入力、パソコンの操作指導、時々力仕事と即戦力で勤めてくれています。お陰で、長い間更新してなかったホームページの見直しや、多田ファーム日記を再開することができたのです。また、とりとめもないことを徒然なるままに、暇つぶしに書き散らしてみたいと思います。
M君は農場にもすっかり慣れて、元気いっぱいに働いています。会話もはずんで、「M君、何かスポーツしてるの?」「ええ、レクバレーですわ〜、嫁に誘われたんですわ〜」。「M君、得意なことは?」「ええ、料理、得意ですわ〜」。「M君、何か最近良いことあった?」「そうですね、ぼくが多田ファームに入ったことですわ〜」。